◆グレース・ケリーの栄光

 毎週土曜日の夜は決まって家族で映画館に行くことが習慣になっていた。私が小学校の頃だから、かれこれ50年前のことである。それは数年間続いたと記憶している。父は特に洋画が好きであったようだ。

 私も戦争映画・西部劇、ミュージカルが大好きで、その影響もあってか外国への憧れは人一倍強くなったように思う。 俳優ではアラン・ラッド、ジョン・ウェイン、バート・ランカスター、リチャード・ウィドマーク、それにゲイリー・クーパーなど名前を挙げれば限がない。女優ではマリリン・モンロー、エリザベス・テーラー、オードリー・ヘップバーン、ソフィヤ・ローレン、そしてグレース・ケリーだ。

  そのグレース・ケリーの映画には「真昼の決闘」「ダイヤルMを廻せ!」「泥棒成金」「喝采」など。主演女優賞等にも受賞している。その後、カンヌ国際映画祭で知り合ったモナコ大公レーニエ3世と1956(昭和53)年に結婚。世界中がこのニュースで持ちっきりになったことを覚えている。モナコ公国の王妃となった後は女優を引退し、3人の子供を授かっている。

 地中海に面した美しい国「モナコ」の町を見ているとグレース王妃を思い出す。気品を湛えた美貌「クールビューティー」と称賛された女優時代のグレース・ケリーが、オープンカーに乗って今にも現れそうな思いに駆られた。

  ハリウッドのトップスターとしてアメリカンドリームを叶えた彼女は、やがて一国の王妃となる世界ドリームの輝かしいサクセスストーリーを演じてくれた。私の大好きなグレース・ケリーよ、永遠に! この日のモナコは雨だった。私の涙を流してくれるような。

 撮影2009年冬