◆松山城の勇姿

 温暖な気候と自然に恵まれた四国最大の都市・松山市。その町のどこからも見ることが出来るのが、中央に聳える標高132mの勝山である。そこは緑に覆われた美しい山であった。山頂には町のシンボル「松山城」が聳え立っていた。ここの天守閣は世界遺産の姫路城、徳川御三家の和歌山城と同じ、日本三大連立式平山城である。

 ここを訪ねたのは2度目である。リフトを使って長者ケ平まで登ったが、初夏の風は心地よく頬を打ち爽やかであった。そこから暫く石垣沿いに歩くと、春には見事な桜の名所となる広場に出てきた。そこから三層の重厚な天守閣が、どっしりと落着いた構えで建っていた。ここは天守閣を始め、門、塀など数多く、重要文化財に指定されている遺産を見ることが出来る。どこもかしこも歴史を感じる建築物であり先人の偉業を目の当たりにする思いだ。       

 この城は関が原の合戦で徳川方に付き、功があった賎ケ岳七本槍の一人として知られる加藤嘉明により、1602(慶長7)年に創建される。25年の歳月を掛けて見事な城を完成させる。その後は松平定行が入部し、親藩大名であった松平家15万石の居城として、明治維新を迎えている。

 天守閣からの眺望は言葉に表現できないほど素晴らしく、広大な松山市内が一望できる。BS2テレビ番組に「NHK俳句王国」が毎土曜日に放映されている。私が楽しみにしている番組でもある。そのエンディングに松山城が映し出される。それは実に美しい勇姿であり、俳句王国・松山を象徴するかのようであった。

撮影2007年夏