◆ひまわり畑

映画「ひまわり」を今も印象深く覚えている。私にとって忘れられない感動の映画の一つでもある。日本で公開されたのは1970(昭和45)年のこと。私の大好きなイタリアの大女優ソフィア・ローレン主演、男優マルチエロ・マストロヤンニが共演。

 ストーリーは、平凡な若者二人は愛し合いやがて結婚。しかし戦争により無残にも引き裂かれてしまう。雪深いソ連の悲惨な戦場。全滅に近い屍の中で、奇跡的に地元の女性から命を助けてもらう。その彼女と彼は戦争が終わってもそのまま生活を共にする。ソフィア・ローレンの主人への一途な愛は数年の歳月を経た後も、ソ連の戦場跡を捜し求めて行く。女性として人間の強さを見る思いがした。スクリーンには彼女の不安と寂しさとは裏腹に、地平線まで続く美しいひまわり畑が映し出された。それはこれまでに見たこともない見事なひまわりであった。これは戦争の悲劇を表現した作品であり、反戦をアピールした名作である。

 ひまわり畑で有名な兵庫県佐用町を訪ねたが、すっかりピークは過ぎてしまっていた。しかし辛うじて一地域で残っている所を見付けた。そこは棚田のようになった畑に、まるで太陽のようなひまわりの花がいっぱい咲いていた。目の覚めるような美しい光景は、気持ちまで明るくなるような思いがしてくる。

 ひまわりは夏を代表する花の一つだ。漢字では「向日葵」と書く。太陽の光りに連れて。その方向を追うように花が回ることから付けられている。原産地は北アメリカ大陸西部。日本には17世紀に伝来している。日本人にすっかり愛される花となっている。

撮影2007年夏