◆ホースランドパーク

 友人に誘われて公営競馬の馬券をいわれる通りに買った。当日のテレビ中継が楽しみであった。いよいよ出走。各馬一斉に好スタートを切った。私も友人も興奮した。心の中でひょっとしたら勝てるかも知れない。期待は大きく膨らんだ。しかし最終コーナーの所でハプニングが起こった。私が買った馬が何と落馬してしまったのだ。以来、私にとってそれが最初で最後の競馬となった。

 都会の人間にとって動物と触れ合うことは稀である。兵庫県三木市にある「三木ホースランドパーク」を訪ねた。「自然と人と馬とのふれあい、そして出会い」をテーマに、広大なスペース中に自然環境の整備、馬術を中心とした競技やスポーツ振興。そして自然に触れ合うキャンプ場や、野外活動の拠点として開園された。

 本物の馬を見るのは久しぶりであった。当日はタイミングよく障害物競走が行われていた。これはオリンピックの競技種目にもあり、以前テレビで観賞したことを思い出す。近くで見る迫力は凄い。息遣いまで伝わってくる。人馬一体とはこのことであろうか。ここには乗馬教室や馬と直接触れ合う場所もある。

 <ここで馬についての知識を>サラブレッドは体高160〜170cm、体重400〜500kg。荷物を運ぶ馬は体重800〜1000kg。馬の目の視界は広く、頭の真後ろ以外の350度を見ることができる。眼球は哺乳動物の中では最も大きく、奥行44mm、縦横48mm、重量100g。牛は65gである。寿命は20〜30歳。走るスピードは時速60km。 馬と人間の関わりは古い。そして人類の歴史に馬の果たした役割は大きい。

撮影2007年夏