◆異人館・ハンター邸

 国際都市神戸で生まれ育った私には、日常的にお付き合いしている友人の中にも、外国籍の人が何人かいる。国名にすると、韓国、北朝鮮、中国・香港、台湾、フィリピン、インド、イラン、アメリカ、イギリス他、改めて思い出してみると、結構たくさんいるものだと感心させられた。

 ご縁があって、在日韓国人の方の結婚仲人を10組させて頂いた。多少の文化習慣の違いに戸惑いもしたが、誠心誠意尽くした結果、皆さんから喜んで頂いたと思っている。

 子供が小さい頃には、必ず遊園地とか、動物園、プールに連れて行ったものだ。神戸にも王子動物園という立派な施設を持っている。ここには何度も来たことがある。ライオン、トラ、ゾウ、クマ、カバ等、迫力のある動物が特に好きであった。 そんな園内を散策していると、全く雰囲気に違和感を感ずる建物があった。旧ハンター邸である。見るからに異人館と分かる建物であった。神戸にはたくさんの異人館があるが、中でもここは最大級の建物で、明治時代の最も優れた洋風建築として、国の重要文化財に指定されている。

 この建物はもともとドイツ人のA・グレッピー氏が、英国人技師によって造らせたもの。その後、英国人のE・M・ハンター氏が買い取り、さらに生活し易いうように改築している。内に入ってみると、部屋の造りから家具、飾り物等、生活様式が全く違うことを知らされる。彼らにとっては日本は異国の地なのだ。住み慣れた神戸といえども、言葉の違いをはじめ、生活、文化の全てが違う毎日であった。しかし自宅に戻って家に入れば、そこは自国・イギリスであったのかも知れない。住み慣れた生活環境は、心と身体を癒す最適の場所であったに違いない。

撮影2005年冬