◆未来輝く神戸空港

 大自然に包まれた美しい六甲山脈を背中に、目の前には太平洋に繋がる大阪湾の海が広がっている。神戸はそんな環境に恵まれた町であった。ここは昔から横浜港と並んで、国際経済を支えてきた日本を代表する港町である。

 近年になって平地の少ない神戸は、近くの山を削りポートアイランド、六甲アイランド等の人口島を完成させている。更に埋立地は沖へと進み、2006(平成18)年2月に神戸空港の開港となった。ここは中心地・三宮から距離も近く、極めて交通便に恵まれている。そして海の上にあるため騒音公害の心配もない。削られた場所には一大ベッドタウンとして、計画性ある住宅が生まれ、一石二鳥の効果をあげている。

 神戸空港の成功を願う一人として、早速利用させて頂いた。東京・羽田空港より神戸空港までの搭乗であったが、実に快適なフライトであった。上空から初めて見る神戸の町はあまりにも小さく、それはまるで箱庭のようでしか思えなかった。一時間余りの初飛行はあっという間の到着であった。神戸空港からは東京をはじめ、札幌、仙台、新潟、熊本、鹿児島、沖縄に直行便を持っている。時間的に考えると日本の各地が、近くなったような気がしてならない。

 私の愛する神戸は国際的な港に恵まれ、新幹線の便利さを兼ね備え、素晴らしい未来の可能性を秘めた空港を持つ町となっている。震災の応援を頂いて見事に立ち直った神戸。日本中からそして世界の人に、感謝の気持ちを込めて是非見てもらいたいと願っている。

撮影2006年夏