◆日本の花火は世界一

 日本の夏の風物詩といえば、何といっても花火であろう。「ドーン パッー」夜空に光の大輪が輝く。赤、黄、青のカラフルな色に加え、形も様々に変化していく。最近は技術の発展と共に、ハート形に光るものまで出てきている。そして迫力のある爆発音。全身に伝わる空気の振動も、何ともいえない醍醐味である。一年間で日本各地の花火大会の会場は、何と5800箇所で開かれることになっている。日本人の夏の楽しみの一つになっている。

 日本に花火が伝わったのは、1543年の種子島に鉄砲が伝来され、火薬が輸入された時に遡る。その後、日本独自の技術改革により、夏に欠かせない風物詩として発展してきている。

 花火の王様は何といっても打上げ花火だ。日本最大級は四尺玉打上げ花火で、ギネスブック公認の世界一の花火となっている。一玉の大きさは直径120cm、重さ420kg。打上筒は地中に埋め込まれ、長さ5.2m、厚さ1.8cmの鋼鉄製で、重さは4.5トンもある。打上げられた花火は800mの高さまで上がり、直径800mの光の花を咲かせる。一度でいいから私も、世界一の花火を見たいと願っている。

 毎年8月の第一土曜日に開催される「みなとこうべ海上花火大会」に、今年も見学させて頂いた。今回で36回目を迎え、約5000発の美しい花火が打上げられた。見学者の多くは夏の夜空に繰り広げられた、光のページェントに酔いしれた。何といっても圧巻は最後のフィナーレだ。連発花火と共に、最大級の花火が打ち上げられた時は、大きな歓声が上がった。それは喜びと感謝の気持ちの現われであった。日本各地で開かれる花火大会が、無事故で大成功しますことを祈っております。

撮影2006年夏