◆世界のらん展日本大賞

 東京ドーム内はランの花でいっぱいであった。私には好きな花はたくさんあるが、ランの花は最も好きなうちの一つである。各地の植物園に行くと、温室のなかで様々な美しいランの花を見ることが出来る。ゴージャスな花びらと、美しい色合い、可愛い花形等、ついうっとりと見惚れてしまう。まさに花の女王のように私には思えてくる。

 私の結婚式にシンガポールにいる知人より、本物のランの花の上に金メッキを施したブローチをプレゼントされたことを記憶している。シンガポールの国花はランであることを知らされた。その時より興味を持つようになってしまった。

 「世界のらん展日本大賞2006」は、毎年この時期「東京ドーム」で開催されている。これには洋ラン、東洋ラン、日本ランなどの様々なジャンルに渡っており、約10万株を超えるランで埋め尽くされている。今年も大いに盛り上がり、世界23か国・地域から参加しとぃる。短期間であるにもかかわらず、44万人が見学に訪れている。

 今回で16回目の開催であるが、私にとっては2回目の見学となった。前回と比べて一段と素晴らしい展示内容であった。それと言うのもここ数年、私はランの花をたくさん見てきており、知識でも種類においても目が肥えてきている。特にシンピジュームは好きで、美しい花をいっぱいに咲かせる魅力は見事である。いつの時代であっても美しさを追求することは、人間の願いであるようだ。

撮影2006年 冬