◆ 伝統の箱根駅伝

 今や新春恒例のイベントに、関東のみならず全国の人達から親しまれている「箱根駅伝」がある。1920(大正9)年にはじまり、当初は4校でスタート。今年で81回大会の伝統を誇っている。1月2日3日のレースは1日で5時間、2日で10時間にも及ぶことになる。沿道観客90万人、テレビ視聴率30%。往路5人、復路5人合計10人のランナーが、216.4kmの道程を一本のタスキに母校の名誉と、青春の全てをかけて繋げていく。実に過酷なレースである。

 最近お正月は比較的に家でゆっくりくつろげるチャンスに恵まれている。しかしその殆どが駅伝のテレビにクギ付けとなってしまうほど、不思議な魅力を持っている。単純なスポーツであっても目が放せない。それはいつ何時ハプニングが起こるかもしれないからだ。いやハプニングが起こるのを期待して見ているかも知れない。わが母校の中央大学も、76年連続79回出場している常連校として健闘している。

 東京からスタートして、一路箱根目指して海抜800m余りの山を登りきると、そこは日本を代表するリゾート地「箱根」が待っている。ゴールで迎えてくれる場所には美しい「芦ノ湖」が見える。各大学の選手にとってその芦ノ湖がどのように見えたか。悲喜こもごもであるに違いない。

 芦ノ湖はカルデラ湖で周囲は焼く19km。貯水量は東京ドーム145個分。岸辺に芦がたくさん生えていたことから名前が付いた。四季を通して箱根は魅力がいっぱいだ。それだけに皆から愛され親しまれている。素晴らしき箱根よ、感動をありがとう!

撮影2005年 秋