小金井公園は地域の宝 都会の中にあって、これほどまで広い公園に私は驚きを隠せなかった。ここ都立小金井公園は日比谷公園の4.6倍も面積があり、都立公園では最大の規模を誇っている。場所は非常に分かりにくい所にあるが、玉川上水沿いにあり、小金井・小平・西東京・武蔵野の4市にまたがっている。そしてゴルフの名門・小金井カントリークラブにも隣接している。

 妻の妹家族が小金井公園のすぐ近くに住んでいたため、家族交流の際に散歩に出かけたことがあった。途中、玉川上水では都会にしては綺麗な水の流れに驚くと共に、橋の上なら眺めていると魚やカメなどが見えた。さらに周りの木々には小鳥が楽しそうに飛び交っていた。自然の素晴らしさをほんのひと時ではあったが感じ取ることが出来た。

 公園内に入ると四季折々の美しい花と、緑がいっぱいで目に優しさを与えてくれた。特に桜の季節は最高だ。カンヒザクラ、ソメイヨシノ、山桜などがあり、それぞれ開花の時期がずれているため、長期間に亘って楽しませてくれる。そして梅林もあり、その幹の太いことには驚きだ。

 公園内には子供が楽しめる場所も沢山あり、その一つに幅の広い滑り台があった。上からそりのような物に乗って下りて行くのだ。一番下の娘がまだ3歳の時だったと思う。楽しそうに滑り降りながら、けっこうスピードが出るとスカートがめくり上がる。それを必死に抑えようとして片手を離した時に転んでしまった。スカートがめくれるより、安全第一の方が大事なのではと思ったが、そこが女の子なのだろう。

 ここにはいくつかの施設があるものの、こどもの広場、いこいの広場をはじめ何もない広場がある。家族でボール遊び、お弁当を広げて楽しい光景を沢山見た。お金のかかるテーマパークもいいが、自然を相手に遊べる方がもっと素晴らしいことではと思えた。 

撮影2005年 夏