◆下諏訪の温泉

 湯船の中で身体をさするとツルンツルンしていた。お湯は豊富で少々熱めであったが、首まで浸かっていると体中がポカポカしてくる。自宅の風呂と温泉とでは全く違う。一番嬉しいのは広々としたお風呂に、ゆったりと入れることだ。そして温泉と聞いただけで気分的にもリラックスする。

 娘が東京の大学に入学することになり、引越しの荷物を車いっぱいに詰め込んで、一路東京へと向かった。名神高速道路から中央自動車道を、快適に運転していたが、昼食のため長野県・諏訪インターチェンジで下りた。旅先で一番の楽しみは食事である。ここ信州と聞けばやはり「信州そば」であろうか。アツアツのそばはさすが本場であって美味しかった。妻も娘も満足している顔が嬉しかった。

 所用があってJR下諏訪駅に立ち寄った。それはユニークな佇まいの駅舎であった。湯の町「下諏訪温泉」の表玄関にふさわしい、まるで純和風の温泉旅館かと間違うほどであった。この駅は今からジャスト100年前の1905(明治38)年に開業している。駅舎内には「街かど博物館」があり、鉄道関係、町を紹介する写真パネル等が展示されている。

 運転の疲れを取るには温泉が最高。下諏訪駅から車で4〜5分のところに温泉があったので入った。それは普通の銭湯の佇まいであった。料金は大人一人250円とべらぼうに安い。しかしお湯は立派な温泉であった。「♪〜いい湯だな(ア ハハン) いい湯だな(ア ハハン) ここは信州 下諏訪の湯〜」あ〜 旅はいいものだ。

撮影2005年 春