◆ 淡路ワールドパーク

 1998(平成10)年にリニューアルして一層魅力がアップした「淡路ワールドパークONOKORO」。ここには大人から子供まで沢山の魅力を、身体一杯体験出来る場所があるのだ。その中のパビリオンの一つに「兼高かおる世界の旅」のコーナーがある。これは兼高かおるが世界各地を旅したものをテレビ放映したもので、1959(昭和34)年から約30年間続いた人気番組を紹介。日本の世の中にテレビが出始めて暫くしてから、我が家にも待望の「テレビ」が購入された。嬉しくって毎日テレビの前に釘付けになったものだ。その中で私が最も好きな番組が「世界の旅」であった。日曜日の朝は欠かさずに見た。兼高かおると共に、まるで自分も一緒に世界を旅している気分にしてくれる。オープニングはあの美しいメロディー「80日間世界一周」にのせて、石川島播磨工業の提供でスタートする。

 兼高かおるは1928年2月神戸生まれのジャーナルスト。私とほんの一部だけ似ている。150カ国に精力的に取材し、世界中を飛び回り、英語を自由に喋り、その国その場所の人と素晴らしい友好を深める。当時の日本人としては夢の中の夢、誰もが憧れる素敵な人であった。この番組を見て、どれほど多くの日本人が見果てぬ世界に思いを寄せて、海外への雄飛を誓ったことか。私もこの影響を受けた一人である。

 それから40年以上の歳月が経過した。それは確か2000年前後であったと思う。ホテルニューオータニ神戸で彼女の講演を聞くチャンスがあった。胸がときめいた。終了後彼女と握手をしながら「子供の時から貴方のファンでありました」と、感謝の気持を込めて打ち明けることが出来た。

 ここの公園には<ミニチュアワールド>で、世界の有名な建物を25分の1サイズで18基も建てられている。それも精工かつ見事なミニチュアサイズは、リアリティがあって見る人を唸らせる。

インド「タジマハール」、中国「万里の長城」、イタリヤ「ピザの斜塔」等。<童話の世界>では「裸の王様」、「赤ずきん」、「3匹のこぶた」等。<遺跡の世界>も楽しめる。そして何といっても華やかな遊園地でのジェットコースターを初めとする楽しい乗り物、可愛いマスコット人形等。本当は子供より私が一番楽しかったように思う。

撮影2004年 夏