◆アメリカ映画「UFJ」

  これまで見た映画の中で一番印象に残ったものは?と聞かれれば私は即座に「慕情」と答えるでしょう。香港を舞台にアメリカ人新聞記者(ウイリアム・ホールディン)と、イギリス人と中国人のハーフで生まれた女医(ジェニファ・ジョンーズ)の感動的なラブストーリーであります。主役ハーン女医が恋していく変化の様子が見事に描かれており、男にとってはいじらしくもあり嬉しい限りである。結末は戦争によって結ばれない二人となる。しかしそこはアメリカ映画。悲劇であっても「素晴らしい永遠の愛の思い出」が続く限り、やっぱりハッピーエンドなのであろう。

 私が小学生の頃(昭和30年代前半)、土曜日の夜は決まって家族揃って映画を見に行った。一台の自転車を父が運転。その前に私。後部席に母が妹を負ぶっての4人乗り。10分以内の場所に映画館は何と9軒もあった。見る映画は決まって洋画。私にとってアメリカ映画のハッピーエンドは大好きなストーリーでもあった。しかし嫌いなのはフランス映画。暗い映像イメージ、そして最後は悲劇で終わり訳の分からない後味の悪さ。子供にとっては退屈をしてしまうのだ。

 過去これまで全国各地にて多種多彩の遊園地、博覧会、催し物が開催されてきた。永続的なものから期間限定ものまで。しかしオープン当初は華々しくも時と共に厭きられ、廃業を余儀なくされたものも数多くある。特にここ数年は顕著に現れてきている。その中で綺羅星の如く爆発的な人気を呼んでいるのが「東京ディズニーランド」である。正に一人勝ちである。この人気は更にこれからも長く続くものと予想される。これに肖って次に登場したのがUFJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)である。アメリカ映画のメッカ「ハリウッド」をそのまま大阪に移したような想定となっている。様々なジャンヌの映画が次々に見られる面白さ。迫力あるスタント・ショウにハイテク技術を駆使したスタジオ設備。映画が人々から愛される限り「UFJ」は永遠に栄えていくようにも思える。映画は実に楽しい!人生をそして心を豊かにしてくれる。これまでに多くの感動を与えてくれた映画に感謝しつつ。

撮影2003年 冬