◆神宮外苑は憩いの場

 青山通りから見る神宮外苑のロケーションは最高。歴史を感じる大きな銀杏並木は、まさに見事の一言で思わず立ち止まって見とれてしまう。これまで映画やテレビそしてCM更にはポスターなどで、このあたりの風景を見た記憶が鮮明に残っている。並木道の正面奥には大正15年に建てられた「聖徳記念絵画館」。明治天皇、昭憲皇太后の御聖徳を後世に伝えるためのこの建物は、神宮外苑のシンボル的存在である。館内には当時の一流画家達が明治天皇の事績の壁画が飾られている。この壁画は縦3m横2.7mの大きなもので、教科書などでなじみのあるものが多く、作品は80枚あります。

 この外苑は約30万平方メートルの広さあり、スポーツの森ともいわれている。神宮球場をはじめ各施設も整っている。特に隣接地には国立競技場、東京都体育館、秩父宮ラグビー場などがある。

 1967(昭和42)年10月15日晴天の下、「東京文化祭」が開催されました。場所は東京オリンピックの入場式で記憶も新しい国立競技場。大学2年生の時でした。真夏の練習は大変きついものでした。誰ひとり落伍者を出すこともなく、互いに激励しあい最後まで頑張りきりました。私は4万3千人の1人として「人文字」に出演しました。文化祭は大成功で終了しました。しかし誰一人として帰ろうとはしません。共に肩を組み何度も何度も皆と歌を歌い気勢を上げました。長期にわたる練習に耐えた喜び、大成功の喜び、誰もが感動の涙を流して讃え合いました。生涯忘れ得ぬすばらしい思い出となりました。

              撮影2003年 春